トルニャン村の葬儀とは?風葬が残るバリ島の神秘的な村を紹介

トルニャン村 葬儀

「風葬」という葬儀方法をご存知でしょうか。

世界的にも非常に珍しいこの風習を今でも行い続けているのがトルニャン村です。

今回は、トルニャン村に伝わる風葬の文化について紹介します。

また、トルニャン村に実際に足を運ぶ際、注意したいことなども紹介します。

トルニャン村の基本情報|場所や人口は?

トルニャン村

参考:https://jutw.jp/blog-entry-42.html

国・州 インドネシア共和国バリ州
人口 約600人

トルニャン村の葬儀|伝統的な風習「風葬」とは?

トルニャン村の風葬は、そこに住む人が古くから信じている考え方の元に今も受け継がれています。

風葬が残る背景や具体的な方法、墓地の種類などを紹介します。

「風葬」を伝統的な葬儀として行う

トルニャン村では、遺体を自然の中に安置し、遺骨になるまでそのまま腐敗させる風葬が行われています。

この風葬は世界的にもほとんど行っている地域がない珍しい風習です。

トルニャン村に住んでいるのは、バリ・アガと呼ばれる先住民族。

インドネシアの中でもバリ島付近は、ヒンドゥー教徒が9割以上を占めると言われています。

トルニャン村もヒンドゥー教が信仰されていますが、バリのヒンドゥー教で比較的よく見られる火葬は行いません。

昔からトルニャン村では、魂が亡くなった体は自然にまかせ朽ちることで大地に還ると信じられてきました。

その風習が独自に解釈したヒンドゥー教と混ざり合い、今日にも残っているのです。

遺体は村の集落から湖を挟んだ場所にある墓地で、竹の囲いに入れられます。

後はそのまま遺骨になるまで安置です。

竹の囲いに空きがなくなったら、遺体は祭壇に移動させ骨になるのが待たれます。

墓地の出入口や祭壇の上には、頭部の骨の数々が…!

現地の体験記では、遺体のにおいはほとんど感じられないという声がみられました。

遺体を置く場所にある巨大な香木タルムニャンが、その香りで墓地の死臭を消していると言われます。

どのように亡くなったかで入る墓地が異なる

トルニャン村の墓地は複数あります。

そしてどのように亡くなったか、亡くなった人の年齢、婚姻状況などによって入る墓地が異なります。

具体的には既婚で天寿を全うした人、未婚者と子ども、自殺・事故で亡くなった人という区別です。

なお観光客が足を踏み入れられるのは、既婚で天寿を全うした人の墓地のみとなっています。

トルニャン村の風葬を見に行くときの注意点

トルニャン村に観光で風葬を見に行くことは可能です。

しかし、アクセスが良いとは言えない場所にあるため、交通ルートやかかる費用などを事前に把握しておく必要があります。

ここからは、トルニャン村に風葬を見に行く時の注意点として押さえておくべきことを紹介します。

トルニャン村に行くのは水路がおすすめ

トルニャン村へのアクセス方法としておすすめなのは水路です。

トルニャン村はキンタマーニ高原にあるバトゥール湖の東岸部に位置しています。

近隣の村まで車で進み、そこからボートをレンタルして湖を渡りアクセスするのがスムーズです。

陸路で行くことも可能ではありますが、舗装されていない非常に険しい道を進むことになるので、水路の方が快適でしょう。

ガイド料の相場を知っておく

トルニャン村に水路で向かう際は、レンタルボートを利用します。

ボート料金には船頭代やトルニャン村でのガイド料も含まれているので便利です。

ただし、ガイド料の相場は事前に確認しておきましょう。

相場を超えた高額な料金を提示される可能性もあるからです。

なお、トルニャン村ではまた別のレンタルボートに乗ります。

ガイドがついていれば、正規のレンタル料金で手配してくれるので安心です。

ただし、ガイドがいても正規料金を超えた料金でレンタルさせようとしてくる人もいるので注意してください。

お布施も用意しておく

墓地の船着き場には記帳台が設けられています。

記帳とともに、気持ち程度のお布施もお供えするのがマナーです。

目安としては10,000ルピーほど。

なお、ツアーで参加する場合はツアー代に含まれていることもあるので確認しておきましょう。

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