今回は、「猿夢」にまつわるお話をお伝えします。
都市伝説「猿夢」とは2ch発祥の怖い話
実は「猿夢」は、2chのオカルト板に書き込まれた怖い話なんです。
スレ主は高校生か大学生で、性別は女性だとされていますが、本当のことはいまだにわからないといいます。
では、「猿夢」とはどんなお話なのでしょうか。
都市伝説「猿夢」の内容
電車に乗る場面から始める
「猿夢」は、スレ主の見た明晰夢で、始まりは無人駅のホーム。
そこに、「今から来る電車に乗るとひどい目に遭います」とアナウンスが流れるのです。
ホームに滑り込んできたのは普通の車両ではなく、なんと遊園地によくあるお猿さんの電車。
すでに座席には、男と女が座っていました。
それを見たスレ主は、後ろから3番目の席に乗り込んだのです。
そして、電車は動き出しました。
まずは「活づくり」から
やがて電車がトンネルに差しかかったところで、「次は活づくり~活づくりです」とアナウンスが流れます。
次の瞬間、響き渡る男の悲鳴。
スレ主が振り向くと、一番後ろの席に座っていた男の周りに、小人が群がっているではありませんか。
なんと彼は生きながらにしてさばかれ…文字通り活づくりと化したのです。
あまりのリアルさに怯えながらも、スレ主は「危なくなったら夢から覚めたらいいんだから」と思うのでした。
次は「えぐりだし」
しばらくすると、「次はえぐりだし~えぐりだしです」とアナウンスが流れ、小人が2人あらわれたのです。
そいつらは、ギザギザのスプーンで、すぐ後ろに座っていた女の目をえぐりだしました。
すさまじい叫び声を上げる女。
次は自分の番だと気づき、もう目覚めようと思ったスレ主だったのですが…。
次のアナウンスが気になり、それを聞いてからにしようと思い直したのでした。
続いて「挽肉」
すると「次は挽肉~挽肉です」とアナウンスが流れたので、スレ主は目覚めようと努力しますが、いっこうに目が覚めません。
今度はスレ主の膝の上にあらわれた小人が、ウィーンと変な機械を近づけてきました。
どんどん機械が迫ってきて、顔に風圧を感じ、もうダメだと思った瞬間、静かになり夢から覚めたのです。
次に来た時は最後
それから数年後に、スレ主はまた同じ夢を見ました。
その時もなんとか逃げられたのですが、目覚める直前に「また逃げるんですか~次に来た時は最後ですよ~」というアナウンスが聞こえたのです。
次にその夢を見たら、心臓麻痺か何かで死ぬんだろうと思ったスレ主。
「こっちの世界では心臓麻痺でも、あっちの世界では挽肉です」という一文を残して、スレッドは終わっています。
都市伝説「猿夢」を見た時の対処法
2ch発祥の「猿夢」ですが、メディアなどでも話題になり、現在では都市伝説として定着しています。
ここからは「猿夢」を見た時の対処法についてお話ししましょう。
【夢の中】体を動かして目覚めることを念じる
「猿夢」は明晰夢なので、あなたは「これは夢だ」という認識があるはず。
こういったケースでは、「夢から覚めろ」と強く念じながら、体を動かそうとする方法が有効です。
【夢の中】現実世界の音に集中する
例えば目覚まし時計の音など、現実世界の音に集中するのも効果的です。
実際に聞こえる音に耳を澄ますうちに、目が覚める可能性が高くなります。
【覚醒後】リラックスして気分を切り替える
無事に目が覚めたら、深呼吸するなどしてリラックスするといいでしょう。
悪夢をひきずらないようにするのが大切です。
【覚醒後】夢を見ても過度に怖がらない
「また猿夢を見たらどうしよう」と思ってしまうかもしれませんが、過度に怖がるのは逆効果。
「ただの夢なんだから」と思うことで、「猿夢」の呪縛から逃れられるでしょう。
他にも「猿夢+」「猿夢エゴマ」がある
さてここからは、「猿夢」がさらに進化した「猿夢+」や「猿夢エゴマ」について紹介します。
都市伝説「猿夢+」の内容
「猿夢+」は、「猿夢」の話の内容を読んだ4日後に、その続きを見てしまったというスレ主によって語られています。
場所も駅のホームではなく、子供の頃によく家族と行った遊園地で、姉と一緒にジェットコースターに乗っているところからスタート。
ビデオカメラを構える父親や笑顔で手を振る母親を見たスレ主は、「これは一番幸せだった頃の夢だ」と気づきます。
やがて、ジェットコースターがトンネルに差しかかります。
「トンネルを抜けたら優しかった父にもう一度会える」と思ったスレ主ですが、気がつくと新幹線の「5号車の自由席」に座っていました。
夢はいつもいいところを見せてくれないと思いながらも、音楽を聴き始めるスレ主。
新幹線が減速したので、イヤホンを外したのですが、次がどこの駅か聞き逃してしまいました。
新幹線が停車した直後、車両の後ろからものすごい叫び声が上がり、スレ主はギョッとします。
まずは「吊し上げ」から
すると「次は吊し上げ~吊し上げです」というアナウンス。
そして新幹線が駅に止まった瞬間、またもや後部からゾッとするような叫び声が聞こえたのです。
振り返ると、初老の女性が吊し上げられていて、足をバタバタしながらもがいていました。
「これは猿夢だ…!」とハッとするスレ主。
いつの間にかスレ主の席の位置が移動してしまい、気がつけば後ろから8番目の席に座っていました。
続いて「串刺し」
「自分の後ろにはまだ7人いる」と思ったスレ主でしたが、次の駅の名前は「串刺し」。
新幹線が駅に停車した途端、なんと5人が一気に串刺しにされてしまったのです。
次に餌食になる予定の男の身の上話を聞いているうちに、スレ主は目を覚ましました。
都市伝説「猿夢エゴマ」の内容
「猿夢エゴマ」は、路面電車のホームから夢が始まります。
「まもなく電車が到着します。乗車するとあなたは怖い目に遭いますよ~」というアナウンスがあったにもかかわらず、やって来た電車に乗ってしまうスレ主。
車内には、喪女やサラリーマン風の男など、全部で5人の乗客がいました。
座席に座った途端、スレ主は「これは猿夢だ!」と思うのですが、時すでに遅し。
まずは「ヤキニク」から
「次は~ヤキニク~ヤキニク~」とアナウンスが流れ、一番後ろの席にいた人がシートベルトで拘束されたかと思うと、座席がリクライニングしたのです。
次の瞬間、ジュウゥゥゥと何かが焼ける音がして、叫び声が車内に響き、肉が焼けるニオイがしました。
続いて「ペースト」
スレ主の席は後ろから3番目で、次は自分の後ろにいる喪女の番だと思っていたら、「次は~ペースト~ペースト~」とアナウンスが流れたのです。
すると天井から重プレス機が回転しながら下りてきて、喪女を押し潰してしまいました。
最後に「エグマ」
次は自分の番だと焦っていると、「次は~エグマ~エグマ~」とアナウンス。
「エグマって何?」と思いながらも、慌てて運転手のところにいくと、なんとそこには案山子が座っていたのです。
「次来たら容赦しませんよ~?」と案山子。
それでようやく目覚めたスレ主は、汗でびしょ濡れでした。