もののけ姫の都市伝説や裏設定は?怖いトリビアも紹介

もののけ姫 都市伝説

スタジオジブリの名作『もののけ姫』は、自然と人間の対立や共生を描いた壮大な物語。

その深いテーマ性や迫力ある映像で、多くのファンを魅了し続けています。

一方で、さまざまな都市伝説や裏設定が語られているのをご存知でしょうか。

アシタカにかかった呪いの意味やサンとエボシの関係性など、様々な都市伝説に興味をそそられる方も少なくありません。

本記事では、映画をより深く楽しむための怖いトリビアや都市伝説を徹底解説します。

もののけ姫の都市伝説

『もののけ姫』の登場人物には、作品内で明確に語られずとも深い背景が存在しており、様々な解釈の可能性が秘められています。

ここでキャラクターにまつわる都市伝説を紐解くことで、物語の新たな側面が見えてくるでしょう。

アシタカが前髪を切った理由

アシタカが旅立つ前に自らの前髪を切り落とすシーンは、日本の古い慣例に「亡くなった人の髪を切る」があるから。

儀式的な要素が込められており、祟り神から呪いを受けた彼が死者として扱われ、新たな道を進む決意を示す儀礼ともいえるでしょう。

そのため、この行動はアシタカが決意を表したシーンであると考えられます。

髪を切ることで新しい自分として旅に出るアシタカの心情を、象徴的に描いているのかもしれません。

アシタカが呪われた意味

アシタカが祟り神を殺した際に受けた呪いは、強大な力と引き換えに命をむしばむ存在です。

この呪いがかかったのは、祟り神になる前の「ナゴの守」が人間の森林破壊によって住む場所が失われたからです。

作中でも彼の腕が暴走しそうになる場面があり、自然と人間の対立を映し出す要素にもなっています。

呪いが解けていく過程は、アシタカが人や神々、自然と共生していく心の成長を象徴すると語られています。

これは、作品全体の主題である「命の循環」とも密接に結びついているからです。

アシタカとサンの関係

アシタカがシシ神の力で癒された後、洞窟で眠っているサンを見つめる場面があります。

このシーンは2人の事後を示唆する場面として有名です。

実際に、鈴木敏夫プロデューサーが製作中にこのシーンの絵コンテを見た後、宮崎駿監督に直接聞くとその解釈を認めたそうです。

人間と神々の狭間を生きるサンと呪いを背負ったアシタカの対比した2人というのが面白いですね。

サンとエボシの親子関係

一部ファンの間で「サンはエボシの娘なのでは」という考察が広まっています。

エボシが村を発展させるために自然破壊を推し進める一方で、山犬に育てられたサンは、森を守る立場にいるため、この2人は対立関係にあります。

その対照的な関係が逆に血縁を連想させるようです。

サンがタタラ場を襲撃した際に、エボシに殺されなかったのはこのためかもしれませんね。

公式の設定ではなくとも、物語への入り込みを誘う興味深い見方のひとつです。

エボシの過去は奴隷だった

かつてエボシが奴隷として売られ、倭寇(日本の海賊)の首領の妻になった後、その首領を倒して日本へ戻ったという壮絶な過去が語られる都市伝説もあります。

彼女の卓越したリーダーシップや、タタラ場での地位は、その苦難の経験を経て身に付けたのだという説です。

作中に使われる石火矢は日本へ戻った際に持ち込まれたとか。

宮崎駿のメモにもこの裏設定が書かれています。

この説を知ることで、エボシというキャラクターにさらに奥行きを感じられるでしょう。

タタラ場の住人たちとハンセン病

タタラ場の住人たちはハンセン病患者であるという裏設定があります。

作品内で触れられていませんが、タタラ場にいる包帯で巻かれた人々は皆罹患しています。

宮崎駿監督が製作期間中に、ハンセン病療養所「全生園」へと訪れたのがきっかけで登場しています。

「おろそかに生きてはいけない。作品をどのように描くか、真正面からきちんとやらなければならない」という思いがあったそうです。

タタラ場に子供がいない理由

タタラ場は戦場に近く、いつ危険が押し寄せるかわからない場所です。

宮崎駿監督が「子どもたちが暮らすには過酷すぎる環境」とし、人間と自然との戦いの中心地として描かれています。

サンとアシタカのその後

物語のラストで二人は別々の場所で生きる道を選びながらも、良好な関係を続けているとされています。

共生を目指す二人の姿は、『もののけ姫』の核心的な部分を体現しています。

自然と人間の間に永遠の溝はなく、お互いに歩み寄れるというメッセージかもしれません。

最後に出てくるコダマの正体

コダマは森の健全さを示す精霊で、木々の奥深くで不思議な音を立てながら現れます。

一部ファンの間ではコダマが「『となりのトトロ』のトトロになる前の姿なのでは」という説が語られ、監督もそう考えていたという噂まであるほどです。

映画を超えて広がるジブリの世界観に魅力が尽きません。

もののけ姫の都市伝説を楽しんで、作品をより深く味わおう

『もののけ姫』をめぐる都市伝説は、作品の理解をより豊かにしてくれます。

アシタカが前髪を切った意味やサンとエボシの複雑な関係性、タタラ場に込められた社会的な寓意など、それぞれの要素が物語に新たな解釈の可能性を与えています。

また、キャラクターたちの描かれざる過去や運命、作品が持つ現代的なメッセージ性は作品の魅力をより一層深めているのです。

本編だけでなく都市伝説や裏設定を知ることで『もののけ姫』の深いテーマやキャラクターの魅力をさらに発見できます。

ぜひ、自分なりの視点を取り入れながら、もう一度名作の世界に飛び込んでみてください。

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