高野山は、歴史の重みと共に数多くの不思議な逸話が語り継がれている場所。
静寂な空間の中に漂う神秘的な空気や、どこか背筋が寒くなるような雰囲気を感じたことがある人も多いのでは?
今回は、「高野山で体験した不思議な出来事」をご紹介します。
思わず鳥肌が立つような話がたくさんありますよ。
※本記事で紹介しているエピソードは、一般の方から寄せられたものです。
高野山でした不思議な体験談
EP.1「静寂の奥から聞こえる読経」
私が高野山に泊まった夜、深夜2時ごろにふと目が覚めました。
部屋は静まり返り、外も風の音ひとつ聞こえないはずなのに、どこからか僧侶の読経のような声が聞こえてきたんです。
最初は夢うつつのまぼろしだろうと思って布団の中で耳を澄ませていると、声がどんどん大きくなり、とうとう部屋の中から響いているように感じました。
あまりの不気味さに耐えきれず、私は思わず廊下に出ました。
すると、古びた木製の扉が少しだけ開いているのを見つけたんです。
声の出どころかと思い、その隙間をそっと覗き込んでみると、そこには誰もいない静かな部屋が広がっていました。
ただ、部屋の中央には線香が一本だけ立っていて、その煙が薄暗い空間にゆらゆらと揺れていました。
翌朝、その部屋を確認してみると、線香の跡どころか、そんな部屋そのものが存在しないと言われました。
EP.2「山道で出会った白装束の影」
早朝、高野山の奥の院へと続く山道を一人で歩いていました。
まだ空気が冷たく、しんと静まり返った山の中。
しばらく歩いていると、視界の端に白装束を着た小柄な人影が横切ったのが見えました。
「あ、朝の巡礼者かな」と思い、軽く挨拶をしようとしたんです。
でも、その人は一瞬で視界から消えてしまいました。
気になって後ろを振り返ると、そこには誰もいませんでした。
この山道は一本道で、分かれ道も近くにはなかったはずなのに。
なんだか落ち着かない気持ちのまま歩き続けていると、道端の石碑に目が留まりました。
「白装束の影を見たら、祈りを捧げよ」と彫られていて、その瞬間、全身に鳥肌が立ちました。
その後、何事もなく戻れたものの、その影の正体は今でもわかりません。
EP.3「宿坊の天井に映る影」
宿坊に泊まった夜、私は布団に横になりながら天井をぼんやり眺めていました。
そのとき、天井に不自然な影が揺れているのに気がついたんです。
最初は木目の模様かと思いましたが、影は徐々に動き始め、まるで人の形をしているように見えました。
怖くなって布団をかぶりましたが、どうしても気になって再び顔を出してしまいました。
すると、影は私の真上で止まり、じっとこちらを見ているような気がしました。
その直後、耳元で「もう寝なさい」という声が聞こえ、私は恐怖で体を動かすことができませんでした。
翌朝、宿坊の方にその話をすると、「ああ、それはこの部屋の常連さんかもしれませんね」と笑顔で返され、それが妙に怖くて、私は何も言い返せませんでした。
EP.4「消えた数珠」
高野山のお土産屋さんで購入した数珠を大切に持って帰りました。
その数珠はとても気に入っていて、毎日使おうと思っていたんですが、帰宅して数日後に突然姿を消してしまいました。
家中を探しても見つからず、不思議な気持ちで諦めかけていたときのことです。
ふと、高野山で撮った写真を見返していると、なんとその数珠が写っている写真があったんです。
ただ、その数珠が置かれている場所が、私が訪れていない寺の本堂のような場所だったんです。
「どういうこと?」と混乱しながら写真を凝視していると、数珠のそばに、ぼんやりと白い影のようなものが映り込んでいることに気づきました。
それ以来、数珠は二度と見つからず、私はあの寺に呼ばれていたのかもしれないと、今でも不安になります。
EP.5「赤い灯りを追いかけて」
高野山の夜道を散策していたときのことです。
街灯もまばらな暗闇の中、ふと遠くにぼんやりとした赤い灯りが見えました。
提灯のような形をしていて、揺れるその光に妙に引き寄せられるような感覚を覚えました。
気がつけば、その灯りを追いかけるように歩いていました。
でも、灯りは近づくたびに少しずつ遠ざかり、気がつけば人の気配がまったくしない森の中に入り込んでいました。
周囲を見回すと、足元には古い石塔が一列に並び、その上にも同じ赤い灯りがいくつも揺れていました。
不安になり後ろを振り返ると、赤い灯りは全て消え、真っ暗な闇だけが広がっていました。
その場から動けなくなった私は、しばらく立ち尽くしていましたが、なんとか戻ってこられたのは、今でも奇跡だったと思います。
あなたも高野山で不思議な体験をするかも…?
高野山は、歴史と自然が織りなす荘厳な場所でありながら、どこか不思議な空気感を持つ特別な空間です。
今回ご紹介したエピソードは、一般の方々から寄せられた貴重な体験談をもとにしたものですが、それぞれの物語を通して、私たちは高野山の持つ神秘性と人々の心に刻まれた記憶を垣間見ることができました。
もしかしたら、あなたが高野山を訪れた際にも、何かしら不思議な体験が待っているかもしれません。
高野山の静寂の中に隠された未知の魅力を感じながら、自分自身の目と耳でその特別な空間を味わってみてはいかがでしょうか?
本記事は、一般の方から寄せられた体験談をもとに制作しています。
その真偽については確認しておりませんので、あらかじめご了承ください。