スタジオジブリの『魔女の宅急便』は、13歳の魔女キキの成長が描かれており、多くの人々に愛され続けています。
この作品には、黒猫ジジにまつわるトリビアやキャラクターたちの裏設定など、様々な都市伝説があるのをご存知でしょうか。
本記事では、魔女の宅急便の都市伝説やトリビアを紹介します。
魔女の宅急便の都市伝説・トリビア
『魔女の宅急便』の物語を彩るキャラクターたちには、映画内で詳細に語られない背景や設定が存在します。
ここでは、『魔女の宅急便』の都市伝説・トリビア・裏設定・秘話を紹介。
ぜひ楽しんでいってくださいね。
タイトルにはヤマト運輸と関係がある
作品タイトルに含まれる「宅急便」は、実はヤマト運輸の商標として登録されています。
スタジオジブリ側は商標だと気づかず、無断使用のまま事前広告を打っていました。
しかし、作中に黒猫ジジが登場することで、ヤマト運輸とスタジオジブリの両方のPRとなりました。
その結果、無事に『魔女の宅急便』というタイトルが成立したと言われています。
ジジが話さなくなった理由
序盤ではキキと自由に会話をしていたジジが、物語の後半で話さなくなります。
「恋をしたジジが魔法を失った」「キキの初恋が引き金となった」など、さまざまな説がささやかれました。
これについて、宮崎駿督いわく「ジジの声はキキ自身の声であり、キキの成長とともに必要なくなった」と述べています。
キキにとってジジは、一種のイマジナリーフレンド的な存在だったのでしょう。
ジジの声優は一人二役で出演している
作中に登場するウルスラとキキは同じ声優で、高山みなみさんが演じていることは有名です。
声優を知ってから改めて作品を観ると、同じ人物が声を当てているとは思えないほど自然な演技に驚くでしょう。
作中で宮崎駿監督が登場している
巨大な飛行船事故で街が騒然となるシーンにいる、メガネをかけた男性が宮崎駿監督です。
この隠し演出は、当時のアニメーターの遊び心ではないかと言われています。
他のシーンにも登場していないか探してしまう、ワクワクするような演出ですね。
キキの飲み物が英語版だと変更されている
おソノさんがキキにコーヒーをすすめるシーンがありますが、英語版ではホットチョコレートに差し替えられています。
英語圏では、子供が当たり前にコーヒーを飲むことがないからです。
それぞれの文化や習慣に合わせた配慮だと言えるでしょう。
キキのその後とジジとの関係
映画ではキキが魔法を取り戻し、笑顔で街の上空を飛ぶ場面がラストです。
しかし原作では続きが描かれており、キキがトンボと結婚し、子どもを持つ物語が描かれています。
彼との間にできた双子の娘やジジについてなど、映画で語られていないことがたくさんありますよ。
コリコの街はスウェーデンがモデル
作品中に登場するコリコの街は、スウェーデンのストックホルムやゴッドランド島のヴィスビューを参考にしたといわれています。
石畳や海辺、異国情緒あふれる街並みなど類似点が多く、聖地巡礼を行うファンもいるのだとか。
実在の街をもとにして作られた世界が『魔女の宅急便』の魅力をさらに際立たせています。
バーサのひい婆さんは『紅の豚』に登場している
『魔女の宅急便』に登場するバーサが「黒猫に箒。本当にひい婆さんが言っていた通りだ」というシーンがあります。
このひい婆さんが『紅の豚』で「魔女を見たことがある」と語る老婆のことではないかという話が。
2人とも顔が似ていることや、どちらの作品もヨーロッパが舞台で魔法を扱うといった共通項があるから生まれた説です。
こうした要素は、ジブリの世界観を一つに結びつけるロマンをくすぐります。
作品に「女性の一生」という裏テーマがある
『魔女の宅急便』には思春期の少女から老婦人まで、様々な世代の女性が登場。
キキの母やおソノさん、老婦人まで、それぞれライフステージが異なる女性たちが描かれているのです。
人生のステージごとの悩みや喜びを織り交ぜることで、物語全体を通して女性の一生が象徴的に映し出されています。
ファンタジー作品でありながら、彼女たちのリアルな感情や成長の過程が多くの視聴者を惹きつける要素でしょう。
魔女の宅急便の都市伝説を知り、作品をもっと楽しもう
『魔女の宅急便』をめぐる数々の都市伝説は、また新しい作品の楽しみ方です。
原作との違いや、他のジブリ作品とのつながりなど、裏設定やトリビアがたくさん。
これらの要素が、長く愛され続ける理由の一つとなっているのでしょう。
【スタジオジブリの都市伝説集】