一度聴くと心に重くのしかかり、暗い気持ちに包まれる「聴くと死にたくなる曲」。
そんな楽曲は、聴く人の心の奥底に眠る絶望や虚無感をそっと刺激します。
今回は意外と注目されている「聴くと死にたくなる曲」を厳選して紹介します。
聞くと死にたくなる曲の代表
絶望や悲しみが極まった「聴くと死にたくなる曲」たち。
心を沈ませるような旋律の代表曲を紹介します。
暗い日曜日
1933年にハンガリーで発表され、「聴くと死ぬ」といった都市伝説もある楽曲。
失恋に絶望した女性が最終的に自殺を決意する内容で、BBCが一時放送禁止にするほどの影響力がありました。
哀愁を誘うメロディと沈み込む歌詞は、心の奥に重く響き、聴く者をどん底に引きずり込みます。
カールマイヤー
精神崩壊をテーマにしたとされる「カールマイヤー」は、甲高い笑い声と混沌とした音がリスナーを精神的に追い詰めることで有名です。
不協和音が延々と続き、暗い部屋で一人で聴くと、錯乱に引き込まれそうな圧迫感があります。
聞くと死にたくなる曲|邦楽編
邦楽には、切ない歌詞と重いメロディで心に影を落とす楽曲が多数。
心に刺さる鬱曲をご紹介します。
灰野敬二 / うまくできない
ただただ「薄気味悪い」という言葉が当てはまる楽曲。
無力感を突きつける「うまくできない」を繰り返す歌詞と、不協和音メロディは抜け出せない奈落に落ちるような感覚になります。
メンヘラ / ミオヤマザキ
自身の壊れた心と闇を吐露したような歌詞が強烈な一曲です。
自尊心をどんどん切り刻んでいく歌詞が印象的で、切実に響く言葉とメロディの陰鬱さが、聴き手の心に深い虚しさを刻みます。
永遠の少年 / SoundHorizon
「ねえ、生きてるのって楽しいかい?」という歌詞が深く胸に刺さります。
幻想と現実の境界で揺れるようなメロディが、失うことの恐怖を強調し、静かな絶望に引き込む曲です。
歪んだ鏡 / cali≠gari
何とも言えない不安感と、内なる闇を呼び覚ますような不穏な歌詞が特徴です。
後味の悪い恐怖がじわじわと残る一曲で、聴き終えた後も耳に響き続けます。
織江の歌 / 山崎ハコ
苦しい愛の物語。
山崎ハコの透き通った声と切ない歌詞が悲痛な感情を呼び起こし、冷たい孤独と寂しさが残る一曲です。
聞くと死にたくなる曲|洋楽編
孤独や虚無感がテーマの洋楽。
どこか神秘的で絶望的なメロディが聴く人を暗闇へ誘います。
Decades / ジョイ・ディヴィジョン
ボーカルのイアン・カーティスが抱えた絶望と孤独を映す一曲です。
「Where have they been?(彼らはどこにいたのか?)」「They belong to the hollow generation(彼らは空虚な世代の一部だ)」などの歌詞が、虚無と哀しみを深く刻みます。
重厚な旋律は、深い霧の中で彷徨うような感覚を抱かせ、聴き終わると冷たい孤独に包まれるようです。
Stairway to Heaven / レッド・ツェッペリン
穏やかな曲調から後半に向けて劇的に盛り上がる構成が特徴。
哲学的・文学的な歌詞が印象的で、
「And she’s buying a stairway to heaven(彼女は天国への階段を買っている)」
というフレーズには「世の中は金がすべてだと思っている女」への揶揄など、歌詞のあらゆる部分に、絶望とも取れるさまざまな考察が巡らされている曲です。
聞くと死にたくなる曲|哀しきクラシック編
クラシックの中にも、心が冷たく凍るような哀しみの楽曲も存在しています。
以下は聴くと深い絶望に包まれる名曲です。
交響曲第6番「悲愴」 / チャイコフスキー
絶望の淵に沈む感情を、音楽に昇華させた名曲です。
悲しみに浸るように低く鳴り響く旋律は聴く者の心を重くし、ただ音に包まれて沈み込む感覚を呼び覚まします。
レクイエム / ジェルジ・リゲティ
耳をつんざく不協和音が恐怖心を煽り、聴き手を異次元の暗闇に閉じ込めるような異質なクラシック曲です。
絶えず流れる旋律の狂気じみた不安定さが、一度聴くと決して忘れられません。