蝶々をモチーフにした羽織と髪飾りが特徴的な胡蝶しのぶは、世界中でヒットを博したアニメ「鬼滅の刃」の人気キャラクターの一人。
穏やかな笑顔の裏には闇と強い思いを抱えている彼女は、作中で衝撃的な最期を迎えたことでも大きな話題となりました。
この記事では、胡蝶しのぶの死亡シーンや経緯について紹介します。
胡蝶しのぶはいつ死亡する?漫画では何巻・何話?
胡蝶しのぶの最期は鬼殺隊らしく鬼との戦いで幕を閉じました。
原作漫画「鬼滅の刃」の17巻・143話で死亡シーンが描かれています。
常に笑顔を絶やさない彼女の内なる闘志や怒りを見せたシーンで、胡蝶しのぶの最期の戦いは多くのファンの心に深く刻まれたことでしょう。
胡蝶しのぶが死亡する経緯や死因は?
胡蝶しのぶを殺した鬼は“上弦の弐・童磨”
胡蝶しのぶを殺した鬼は「上弦の弐・童磨」。
彼女の姉である胡蝶カナエを殺した張本人でもあり、復讐を決意した因縁の相手でもありました。
無限城内で人間の女性ばかりを喰らう鬼を見つけ退治した際に、過去の記憶から姉の復讐相手であることに気付きます。
怒りが感情を支配しようとする中、童磨に胡蝶カナエの妹であることを伝えると「食べてあげたかった」と一言。
その軽口に抑えていた怒りが爆発し、激しい戦いがスタートしました。
毒を撃ち込み戦うが全身に猛烈な斬撃を受ける
宿敵・童磨を倒すために鬼殺隊に入隊を決意し、鍛錬や毒の調合を続けてきた胡蝶しのぶ。
日輪刀に仕込んでいた毒を使って童磨へ連撃を繰り広げるものの、一瞬で解毒されてしまいます。
さらに、連撃による体力の消耗に加え、童磨の血鬼術により肺細胞が壊死してくるのです。
そんな満身創痍な状態の一瞬の隙を突かれ、強烈な斬撃を受けてしまいます。
「立ちなさい、蟲柱 胡蝶しのぶ」
童磨の渾身の一撃により動くことも困難となった胡蝶しのぶは、自身の最期を悟ります。
復讐心にも幕を閉じようとしていた中、聞こえてきたのが姉・胡蝶カナエの声。
泣き言を吐く彼女を鼓舞するように「関係ありません 立ちなさい 蟲柱 胡蝶しのぶ」と告げる姉の言葉に諦めずに挑む力が湧きあがります。
最期は全身の骨を折られ童磨に吸収される
決死の覚悟で体内に藤の花の毒を仕込み童磨へ一撃を放つも、致命傷を与えることはできませんでした。
さらには、敵である相手に同情され抱き寄せられるという屈辱を味わいます。
そのまま力を込めて抱きかかえられ彼女の骨が砕ける大きな音が響き、刀を落としてしまいます。
しのぶの身体を取り戻すべく、継子である栗花落カナヲが童磨に立ち向かうも、敢え無く彼に吸収され最期を迎えてしまいました。
胡蝶しのぶが栗花落カナヲに送った最期のメッセージとは
宿敵の相手に惜しくも敗れた胡蝶しのぶ。
彼女の最期を見ていた継子・栗花落カナヲに指文字で最後のメッセージを送りました。
このメッセージは「時間をかせげ」「逃げろ」など、様々な憶測を呼び、話題となりましたが
童磨とカナオの戦いの中でメッセージの意味が明らかになります。
それは「童磨の血鬼術を吸い込まないように」という、これから戦うであろう継子へのアドバイスでした。
呼吸を使って戦うカナヲにとって、息を吸わないことはかなりのハンデとなります。
しかし、カナヲならそれでも敵を討てるという確信と、命を守ろうとする彼女の優しさに溢れたメッセージと言えるでしょう。
胡蝶しのぶを死亡に追い込んだ鬼“童磨”の最期
胡蝶しのぶを死に追いやった童磨ですが、その場にいた栗花落カナヲと、伊之助によって討伐されます。
2人で共闘して頸を斬られて死亡した彼ですが、その最期は胡蝶しのぶの助力があったからこそ成し遂げたともいえるでしょう。
上弦の弐である童磨は2人で挑んでもレベル差が大きな存在で、攻撃が中々当たりません。
しかし、毒を仕込んだ胡蝶しのぶを吸収した童磨は、ようやく毒が効いてくるのです。
毒に侵され倒れ込んだ童磨にすかさず栗花落カナヲと伊之助が技を放ち、頸を斬られ死亡します。
胡蝶しのぶ死亡前の最期の言葉は「地獄に落ちろ」
自身の死を覚悟しながらも戦うことを諦めなかった胡蝶しのぶ。
そんな彼女の最期の言葉は宿敵・童磨に対して放った「地獄に落ちろ」という言葉です。
今まさに命を奪おうとしている因縁の相手に対しての闘志が折れていないことを感じさせます。
弱音を吐いたりせず呪いの言葉ともとれる最期の言葉には、彼女の強い思いと憎しみの深さが込められているのでしょう。
胡蝶しのぶ死亡を知った冨岡義勇や竈門炭治郎の反応は?
胡蝶しのぶの死の衝撃は読者だけでなく、登場人物たちにとっても大きなショックを与えました。
中でも親交の深かった富岡義勇は彼女の死を告げられた際、時が止まったように表情を固くしました。
表情を顔に出さない彼の意外な反応からも、胡蝶しのぶの存在の大きさがうかがえますよね。
剣術の師としてだけでなく人としての在り方を教えてくれた胡蝶しのぶの存在は、主人公・竈門炭治郎にとってもかけがえのないもの。
そのため、竈門炭治郎は驚きと同時に涙を流し、彼女の死を悲しみました。
蟲柱 胡蝶しのぶはどんな女性だった?
ファンはもちろん登場人物にとっても、大きな存在であった胡蝶しのぶ。
いつも笑顔で誰に対しても穏やかで丁寧な口調で話す彼女は、鬼殺隊の心を支えていました。
一方で笑顔のまま、鬼を惨殺したり富岡義勇に対して辛辣な言葉を吐いたりと、毒舌キャラとしても知られています。
「蟲柱」の称号を与えられている鬼殺隊精鋭の一人で、藤の花から作り出した毒で鬼を滅殺する戦い方が特徴的。
両親が薬の調合をする職についていたということもあり、自身も薬学に精通し負傷した隊士たちの治療を担当しています。
蝶々をモチーフにした袴と大きなリボンが美しく、彼女の操る蟲の呼吸でも蝶々が登場し美しい技に魅了されたファンも多いのではないでしょうか。