ふと鏡を向かい合わせて置いた時、無限に続くように映る自分の姿に、ゾッとした経験はありませんか?
ただの反射現象…のはずが、合わせ鏡には昔から「やってはいけない」という噂が絶えません。
今回は、ホラー好きなら一度は聞いたことのある「合わせ鏡」の不思議と、それにまつわる都市伝説を紹介していきます。
合わせ鏡とは?

合わせ鏡とは、2枚の鏡を真正面に向かい合わせて置いた状態のこと。
その中に映し出される像は、まるで永遠に奥へ奥へと続いていくかのような不気味な光景を作り出します。
さまざまなホラーや都市伝説の題材になってきたのは、「鏡」という存在自体に古くから特別な意味があるからです。
鏡は、反射する道具であると同時に、あの世とこの世を分ける境界線とされてきました。
日本でも神具として祭祀に使われ、神社ではご神体として祀られています。
「鏡が割れると不吉」「鏡には布をかぶせる」「寝姿を鏡に映すのはよくない」などの迷信が現代に残っているのも、鏡に対する根源的な恐れや敬意があるからこそ。
そんな鏡を向かい合わせにすることで「日常とは異なる世界を覗いてしまうのでは?」という想像が、合わせ鏡をめぐる怪異を呼び込むのです。
合わせ鏡は危険?良くない理由は?
霊道ができて幽霊が見える
合わせ鏡によって無限の反射が生まれると、そこに「霊道」ができて幽霊が通ると信じられてきました。
中でも午後2時ごろなど特定の時間に行うと、白い人影や幽霊が映るという話も。
ただの映像遊びが、いつのまにか「危険なホラー儀式」に格上げされたわけです。

自身の死に顔が見えるから
「午前3時33分に合わせ鏡をすると、自分の死に顔が映る」。
この都市伝説は「3」という数字の不吉さと合わせ鏡の霊的イメージが組み合わさって生まれました。
さらに「13番目の鏡に死に顔が映る」といったバリエーションもあり、自分自身の最期を垣間見てしまう恐怖を煽っています。
4枚で合わせ鏡をすると死神や悪魔が見えるから
鏡を4枚で合わせ鏡をすると、死神や悪魔が見えると言われます。
この時鏡の中に映る自分は穏やかに微笑んでいることが多く、一見怖くないようでも、精神的な異常を引き起こすとの噂も。
実際、行った人は「自分の目をほじくり出す」「耳を切り落とす」などといった自傷行為に至るとされ、心理的圧迫が異常であることだけは確かなようです。
自身の過去・未来が見えた後に異世界へと引き込まれるから
2枚の鏡を往復させると、過去・未来が前に映るという説もあります。
2枚の鏡が過去と未来を表しており、それを合わせているから見えるのだとか。
そのまま異世界に引き込まれてしまう、という怖い展開まで語られており、合わせ鏡は“こちら側”と“あちら側”の境界を揺さぶる仕掛けのようです。

合わせ鏡をやってしまった時の対処法

鏡を何かでカバーする
とにかくまずは鏡に布でも紙でもかけて、反射を遮断しましょう。
簡単で効果的な「霊道シャットアウト作戦」です。
浄化を試みる
合わせ鏡をやってしまったなら浄化を試みてみましょう。
浄化方法は以下の通りです。
- 盛り塩を鏡の前に置く
- 神棚や仏壇を近くに置く
- パワーストーンを鏡のそばに置く
- 神社で鏡を清めてもらう化
- お香を焚く
これらは、怪異が引き寄せられた場を浄化する有効な手段です。
合わせ鏡は危険!やってしまった時は対処法を試みよう
合わせ鏡は、物理的にはただの反射現象ですが、オカルト的には危険な儀式に変わることがあります。
無限に映り続ける像は、人の心理や想像力を刺激し、幽霊・死神・異世界といった怪異の出口に見えてしまうのです。
うっかり試してしまった時は、慌てずに鏡を覆い、盛り塩やお香などで空間を浄化してみてください。