デジャブが起こりやすい人とは?原因や特徴、具体例について解説

デジャブ 起こりやすい人

みなさんは、デジャブという不思議な現象を知っていますか?

「既視感」とも呼ばれ、誰でも経験することです。

しかし、中でも特に起こりやすい人には、いくつかの特徴があります。

今回は、特徴に加え、原因や具体例についてみていきましょう。

「前にも見たことあるかも…」と思った経験のある人は、デジャブかもしれません。

デジャブ(既視感)とは

デジャブとは、一度も見たこと・来たことがないのに、以前にも同じ体験をしたと感じることです。

もともとは、フランス語の「déjà-vu」が語源で、日本語訳すると「既視感」になります。

「前にも同じようなことが…」と感じるのは、デジャブが起こったといえるでしょう。

ただ、なぜこのような現象が起こるのかは、未だ謎のままです。

とはいえ、決して珍しくはなく、多くの人がデジャブを経験したことがあるといわれています。

デジャブが起こりやすい人の特徴5選

経験者が多くいる中で、特にデジャブが起こりやすい人がいます。

ここでは、彼らの特徴についてみていきましょう。

10代~20代前半の若者

デジャブは、10代~20代前半の若者に起こりやすいといわれています。

その理由は、彼らの脳がまだ未熟だからです。

未熟だと、記憶や情報を伝達・処理する神経細胞が、間違えてシグナルを出してしまうことがあります。

すると、経験のないことを「経験済み」として認識してしまい、いわゆる勘違い・思い込みが発生するのです。

また、若いうちは様々な経験をするため、記憶や感情などが残りやすいというのも、デジャブのからくりかもしれません。

感受性が豊かな人

デジャブは、感受性が豊かな人に起こるといわれています。

感受性とは、外からの刺激や影響を受けやすい人のことで、簡単にいえば、泣いたり笑ったりと、感情の切り替わりが忙しい人です。

そのような人は、当時の感情とセットで、様々なことを記憶するためデジャブがよく起きます。

自分の感情にとって、印象的な記憶が多く残っている人ほど、デジャブを経験しやすいです。

ストレスを抱えている人

ストレスを抱えている人も、デジャブを経験しやすいです。

特に、ストレスが原因でよく眠れない人は、神経細胞が「経験済みだよ」という、間違ったメッセージを頻発させるといわれています。

寝不足のせいで、情報や記憶を、脳が正しく伝達・処理できないのです。

心身だけでなく、脳にストレスがかかることも、デジャブが起こる一因といえるでしょう。

旅行好きなど行動範囲が広い人

普段からよく旅行する人は、デジャブが起こりやすいです。

旅行好きな人は行動範囲が広いため、それだけ多くの景色を見るのでデジャブが起きやすいのです。

特に初めての場所ほど記憶に残りやすく、何年経っても覚えているものです。

また、旅先では普段は感じられない、さまざまな刺激を受けますよね。

すると、神経細胞が反応するため、既視感を覚えやすいといわれています。

頭の回転が速い人

デジャブは、頭の回転が速い人に起こりやすいです。

理由はわかっていませんが、行動や出来事を予測しているという説があります。

つまり、記憶や経験ではなく「こんなことが起こるかも」という先読みをしているのです。

未来予測することで、本当にそうなったとき「あれ、見たことある…」という感覚になるのでしょう。

デジャブが起こりやすい原因3選

デジャブが起こりやすい人には、いくつかの特徴があります。

しかし、明確な仕組みはまだわかっていません。

ただ、これが原因かもしれないという説はあります。

記憶の錯覚から

デジャブが起こるのは、初めての経験を「経験済み」と誤って認知する記憶の錯覚によるものだといわれています。

たとえば「初めて来た海岸線をドライブする」という経験をしたとしましょう。

すると、脳内では、過去の記憶の中で似ている経験がないかを検索します。

そして、海岸・ドライブなど、一部でも似ている記憶があると、以前にも経験したことがあると思い込むのです。

つまり、デジャブは、神経細胞の伝達・処理ミスによって起こる現象といえます。

無意識の記憶から

デジャブは、無意識の記憶からという説もあります。

夢を見たり、外界からの情報が自然に入ってきたりなど無意識のうちに受けた刺激が、いつの間にか記憶の一部になっています。

全部でなくとも一部がデータとして脳内保管されていると、ふとしたときに記憶と今の状況を結びつけるのです。

そういったプロセスで「前にもあったような…」と、デジャブが起こります。

無意識な行動の予測から

無意識な行動の予測から、デジャブが起こっているとも考えられます。

付き合いが長かったり、同じような状況を何度も経験したりすると、次に何が起こりそうかわかりますよね。

相手がどんな行動を取り、何を言うのか、なんとなく予測がつくでしょう。

しかし、これはあくまであなたが意識的にやっていること。

デジャブは、無意識に予測するために起こります。

「次はこうなる」「彼はこう言うだろう」と考えるため、本当に起きたときに既視感を覚えるのです。

起こりやすいデジャブの具体例3選

多くの人がデジャブを経験しているといわれています。

その中で、特に多い具体例をみていきましょう。

初めて見る景色に既視感がある

もし、初めて見る景色に見覚えがあるのなら、それはデジャブの一種です。

懐かしさを感じる場合は、過去に似たような経験をしているのかもしれません。

景色だけでなく、なんとなく土地勘があるという場合も、デジャブが起きています。

初対面の人を初対面だと感じない

初対面の人に対して、初めてじゃないような気がするのもデジャブという現象です。

たとえば、友人に紹介してもらった人に対して「あれ?初対面だよね…」と、妙な感覚を覚えたことはありませんか?

このように、実際は初めてでも、既視感があるのはあなたにデジャブが起きているからです。

会話に既視感がある

対面のほか、会話に既視感があるのもデジャブの一種です。

誰かと話していて「以前にもこの会話したかも…」という経験はありませんか?

あるいは、相手が何を言うか予測して、当たったことがある人もいるかもしれません。

このように、会話や言動に既視感があるのは、デジャブ現象の典型的な例です。

たとえ、一度もしたことのない会話だったとしても、デジャブと感じることがあります。