フィギュアスケートを題材にしたスポーツ漫画「メダリスト」。
今や令和を代表するスポ根漫画と言っても過言ではなく、主人公をはじめ登場人物たちが成長する姿に胸を打たれる人が続出しています。
この記事では「メダリスト」の名言&名ゼリフを厳選してご紹介します。
漫画・アニメ「メダリスト」の名言&セリフ丨結束いのり
主人公・結束いのりは、不器用なところが多い小学生の女の子。
フィギュアスケートをはじめた年齢の遅さなど、さまざまなネックを抱えながらも、オリンピックで金メダルを獲ることを目標にフィギュアスケートに励んでいます。
まずは、結束いのりの名言をチェックしましょう。
昔から正しく積み重ねてきた子を見ると、頑張ろうじゃなくて、自分はもう頑張れないかもって気持ちが出てきちゃう。
世界で戦うのであれば5歳からフィギュアスケートの練習が必要と言われる中で、11歳にしてはじめてクラブに通うことになったいのりの言葉。
しかし、いのりは数多くの努力を重ね、徐々に実力を高めていきます。
私たちも長いキャリアを持つ人や、圧倒的な実力を持つ人を目の当たりにすると、「この人を超えるなんて無理だ」と思うことがあるでしょう。
そんな時、この言葉が諦めの気持ちに寄り添ってくれると同時に、めげずに頑張り続けるいのりの姿がまだまだ可能性があることを教えてくれそうです。
変われないんじゃない、変えてないだけだ。
「いつまでこのままなんだろう」「なかなか結果が出ないな」と悩んだ経験はありませんか?
そんな時に思い出してほしいのが、いのりのこちらのセリフです。
変われない、または結果が出ないのは、結果を出そうとしていないから。
変化や結果を望んでいるつもりでも、実は行動が伴っていないことがあります。
少し耳が痛いセリフではありますが、望まない現状維持が続いている場合は、このセリフで自分を問いただしてみても良いのではないでしょうか。
ダメじゃない部分がある自分になりたい
こちらは勉強も友達付き合いも苦手ないのりが、フィギュアスケートに本格的に取り組みたいとお願いする時のセリフです。
「自分はなんてダメな人間なんだろう」と落ち込むことがあるかもしれません。
しかし、現状を嘆いているだけでは前進も成長もできないものです。
自分のことを好きになれない人は、ぜひいのりのこのセリフをきっかけに、何かに必死に取り組んでみてはいかがですか?
出来なかったねって言われてもやってみたいの
出来ないことは「恥ずかしい」、出来ないことを「認めたくない」と思う人は少なくないものです。
そんな人に届いてほしいのが、いのちのこちらのセリフです。
出来る・出来ないの結果ではなく、そして周りの評価でもなく、「自分自身はどうしたいか」を最も大切にしていることがわかります。
もしまた「失敗したら嫌だな」と一歩踏み出せなくなったら、まずはその邪念をリセットしましょう。
そして本当はどうしたいのか、自分自身に問いかけてみてください。
涙を流すのは今日だけ。明日は前に進む日。
こちらは落ち込んでいる時に思い出してほしいいのりの名言です。
単純に前に進むことを示唆するのではなく、「涙を流すのは今日だけ」と、悔しさや悲しみに浸る時間があっても良いことを教えてくれます。
もしも涙を流すようなことがあったらすぐに前を向こうとせず、一度その気持ちとしっかり向き合ってみてください。
すると気持ちがスッキリして、より力強く前に進めるかもしれません。
漫画・アニメ「メダリスト」の名言&セリフ丨明浦路司
明浦路司(あけうらじ つかさ)は、結束いのりのコーチを務める人物です。
ソロスケーターからアイスダンスへと転向し、その後全日本選手権出場への出場を果たすものの、金銭面などさまざな事情から引退。
アイスショーへの出演を目指しフリーター生活を続けている中で、いのりと出会います。
続いてはそんな明浦路司の名言を紹介します。
成功を願いすぎちゃだめだ。これは思いの強さで跳べる魔法じゃないんだ。
こちらは努力なしに成功はないことを教えてくれる名セリフです。
「願えば叶う」と言われることもありますが、それは努力があってこそのこと。
どんなに願ったとしても、それに伴う頑張りがなければ願いは叶いません。
叶えたい夢がある人、目指している目標がある人は、それを実現したい気持ちを強く持つと同時に、実現のために必要な行動が出来ているかを振り返ってみてはいかがでしょうか?
できないことに向き合った時間は、未来でまた壁にぶつかった時の助けになる。
自分にとって困難なことに直面した時、それを乗り越えるためには努力が必要です。
しかししっかり向き合ったからといって、必ずしもその壁を乗り越えられるとは限りません。
時には結果が出ず、落ち込むこともあるでしょう。
ただ、この言葉の通り、高い壁を乗り越えようと向き合った時間は決して無駄にはならないものです。
その時結果が出なかったとしても一歩ずつ確実に成長しており、いつかここで蓄えた力を発揮できます。
思うようにいかない時はこの言葉を思い出して、未来の可能性に想いを馳せてみてください。
振り出しに戻ることなんてひとつもない。このテストの後、俺たちにあるのは前進だけだ。積み重ねたものに自信を持って。
こちらも上手くいかない時に思い出したい明浦路司の名ゼリフです。
思い通りの結果にならなかったからといって、これまでの努力が全て水の泡になることはありません。
頑張った時間、そこで得た知識やスキルは、いつか必ず役に立ちます。
「もう諦めちゃおうかな」「こんなことして何になるんだろう」と現実から逃げたくなったら、ぜひこの言葉に励まされながらもう一度奮い立ちましょう。
転ぶことを怖がらなくていい。転んだって平気な顔して立ちあがればいい。
こちらは不安を抱えながらリンクへと向かういのりに、明浦路司がかけた言葉です。
ここで言う「転ぶ」は演技の中での「転倒」を意味していますが、「転ぶ」を「失敗」に置き換えると、老若男女問わずさらにさまざまな人に響くはず。
誰だって失敗はしたくないものですし、失敗することを「怖い」と感じることもあるでしょう。
しかしその気持ちにとらわれていたら、未来は開けません。
一歩踏み出すことが怖くなった時、この言葉を思い出すと気持ちがフッと軽くなるのではないでしょうか。
スケートを続けるのに絶対に必要な能力はあります… それは”リンクに賭ける執念です”
いのりがフィギュアスケートの正式なクラブに入ることに反対していた母親に対し、明浦路司が投げかけたのがこちらのセリフです。
別の回では「願うだけでは跳べない」と言っていますが、何かを貫き通すためには強い想いも必要であることを教えてくれます。
むしろその強い想いがあるからこそ、「ジャンプができるようになりたい」などスキルアップを願う気持ちが生まれるのかもしれません。
今は結果が出ずに悩んでいる人も、強い執念を持っているのであれば、自分を信じ続けてみてはいかがでしょうか。
漫画・アニメ「メダリスト」の名言&セリフ丨結束いのりに関わるその他キャラ
「メダリスト」の魅力の一つであるのが、結束ゆかりのライバルになるキャラたちの存在です。
どのキャラクターもいのりと同様にフィギュアスケートへの熱い思いを持っており、練習や試合後の言動、成長ぶりに胸を打たれます。
最後に、そんな結束いのりに関わるライバルたちの名言をチェックしていきましょう。
ライバルは敵じゃない。私が強くなるための存在だ。
こちらはフィギュアスケートの天才少女・狼嵜光(かみさき ひかる)のセリフ。
「絶対に負けたくない!」という気持ちから、ライバルは敵だと思ってしまうこともあるでしょう。
しかし「負けたくない」と努力を続けられるのは、ライバルがいるからこそ。
まさにライバルの存在に感謝することの大切さを教えてくれる言葉です。
光のようにライバルの存在に対してありがたみを感じられるようになると、心に余裕が生まれるかもしれません。
…大丈夫。これからも絶対に挫けたりしないから。私、追いかけるの得意なんだよ!
いのりのライバルの一人・八木 夕凪(やぎ ゆうな)の言葉。
不本意な結果を受け入れた上で前を向こうとする、とても力強いセリフです。
「挫けたりしない」という宣言だけでなく、「追いかけるのが得意」とやや自虐気味に宣戦布告をしているところが魅力的なポイント。
相手の気持ちに配慮する大人な一面も伺えます。
思うような順位にならず落ち込むことがあったら、八木 夕凪を見習って「よし、追いかけてやろう!」と再起してみてはいかがでしょうか。
…知っとる?大人の言う事ばっか聞いとるとバカになるだに?
こちらは「ミケちゃん」の愛称で親しまれる三家田 涼佳(みけたに りょうか)のセリフ。
大人は子供のためを思って行動するものの、時にその行動が子供の意思とは異なるものだったり、成長を阻む結果になったりすることがあります。
「大人」と限定するとピンとこない人もいるかもしませんが、「上司」または「他人」に置き換えて考えると、胸に響く人も多いのではないでしょうか。
自分のためを思っての言動であっても、それに翻弄されていたら自分の気持ちは蔑ろになったままです。
自分の気持ちを尊重することの大切さを教えてくれる名ゼリフと言えるでしょう。
負けるのは悔しいけど、それが私を強くするんだ。
こちらはライバルの一人・鹿本すずが、大会の結果を受けて発した言葉。
結果を出した達成感は大きな成長につながりますが、結果が出なかった悔しさも人を成長させることを教えてくれる名ゼリフです。
「負けたから何も得られなかった」と落ち込むのではなく、自分の中に悔しさが芽生えているのなら、それを思い切り感じてみてください。
するとその悔しさがバネになり、次回は望み通り、もしくはそれ以上の結果を出せるかもしれません。
本格的にやるなら、本当にお金がいる。スケートを始めて頑張るのは本人だけじゃない。
アイスダンスで明浦路司のペアを務めていた高峰 瞳のセリフ。
フィギュアスケートに限らず、好きなことに一生懸命取り組んだり、その中で上を目指したりすると、その分お金がかかります。
経済力がない年齢の場合、周りのサポートは必要不可欠です。
このセリフは自分が好きなことを続けるために周りが環境を整えてくれること、そしてサポートをしてくれることを今一度考えさせられる言葉です。
もし誰かのサポートを受けながら好きなことを続けているのなら、ぜひ一度感謝の気持ちを言葉にして伝えてみてください。
漫画「メダリスト」は心に響く名言ばかり。あなたも人生のヒントにしてみては?
「メダリスト」は努力することの大切さや結果との向き合い方、ライバル・家族の存在のありがたさを教えてくれる作品です。
ストーリー自体がとても魅力的で、この記事で紹介した以外にも素敵な言葉がたくさん散りばめられています。
夢や目標に向かって頑張っている人、または少し諦めモードに入っている人も、「メダリスト」に励まされるかもしれません。
もちろん、シンプルに話題の漫画・アニメに興味がある人や、スポ根好きの人にもおすすめです。
ぜひ漫画やアニメを通して「メダリスト」に触れ、人生のヒントを得てくださいね。