世界にはさまざまな葬式が存在します。
日本人の私たちにとっては、怖いと感じる葬式も存在するのです。
この記事では、世界の怖い葬式を10個ご紹介します。
1.遺体をサバンナに捧げるマサイ族

マサイ族には遺体をサバンナに捧げる葬式が存在します。
これを一般的に獣葬と呼び、サバンナの動物たちに遺体を食べさせるのです。
食べ残されるのは不吉とされているため、遺さず食べてもらえるよう、故人の家族はわざと遺体を血まみれにすることもあります。
2.鳥に遺体を捧げるゾロアスター教
ゾロアスター教ではダフマと呼ばれる施設に遺体を安置し、鳥に遺体を捧げる葬式を行います。
ゾロアスター教では火・水・地・風の4元素は神聖なものとされており、火葬や土葬では穢れてしまうと考えられています。
それを避けるために鳥葬を行うのです。
3.指を切り落として悲しみを表すダニ族
パプアニューギニアのダニ族は、親族などが亡くなった際に悲しみを表現するため、自らの指を切り落とす文化が存在します。
精神的な苦痛を肉体で表現することが必要だと考えられているのです。
4.断食で最期を迎えるジャイナ教
ジャイナ教の信者は、サンターラーと呼ばれる儀式を行うことがあります。
自らの死が近づいていることを察すると、断食を決行して自ら死に向かって歩みを進めるのです。
5.自宅に頭蓋骨を飾っていたキリバス
19世紀以前のキリバスでは、故人の頭蓋骨を自宅に飾る風習がありました。
未亡人などは毎日の生活を頭蓋骨とともに過ごし、どこに行くにも持ち歩いていました。
そうして数年過ごした後、再度頭蓋骨を埋葬するのです。
6.寡婦が亡き夫と共に焼かれるインドのサティー
ヒンドゥーの習慣として、寡婦が亡くなった夫の後を追って焼身自殺することが挙げられます。
サティーは亡くなった夫への最高の献身だと考えられており、少数ながら現在でも行われることがあります。
7.故人の遺体と共に暮らすトラジャ族
インドネシアのスラウェシ島に住むトラジャ族は、故人の遺体と共に暮らしています。
ランブソロと呼ばれる盛大な葬儀をもって故人を送りだす必要があるのですが、金銭的な余裕がない場合、お金を貯める間、故人をミイラにしてそばに置いておくのです。
8.女奴隷と船ごと火葬するバイキング
北欧におけるゲルマン人のバイキングは、故人を船上で火葬する舟葬を行っていました。
ただ故人を火葬するのではなく、その際に故人の弔いのために女奴隷を殉死させ、共に燃やしたといいます。
9.棺を崖や木に吊るすイゴロット族
フィリピンに住むイゴロット族は、遺体の入った棺を崖や木に吊るしていました。
この歴史は2,000年と非常に長く、遺体を高いところに置くことで先祖の霊に近づけると考えられていたため行われていたのです。
10.自然に任せて遺体を風化させるトルニャン村

インドネシアにあるトルニャン村では、遺体を風化させる風葬が行われます。
自然に任せ、遺体が朽ちるまで置いて自然に返すというのが彼らのやり方です。